国際双極症学会

初めての日本開催! 
加藤忠史 2025.09.23
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国際双極症学会(ISBD, International Society for Bipolar Disorder)が初めて日本で開催されました(2025年9月17-19日、幕張メッセ)。

この学会(厳密に言うとその前身の International Conference on Bipolar Disorder (ICBD))  に初めて参加したのは、2009年のこと。3日間、10の会場がすべて双極症の発表で占められていることへの驚き、双極症に関する膨大な情報、当事者の活躍、ミトコンドリア機能障害仮説への予想外の注目、社会リズム療法との出会い、など、僕にとって非常にインパクトの大きな体験で、当時の参加記を見ると、相当エキサイトしていたことがわかります。

今回の日本開催は、元々、2021年5月に、僕が大会長を担当して開催する形で検討され、2019年から会場や運営会社の調整など、綿密な準備を行っていたのですが、コロナ禍で延期となり、長らく実現しませんでした。ついに2025年の開催が決まった頃には、大会長を松尾幸治先生に交代していました。

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  • 当事者の活躍
  • 映画「BrainStorm」
  • BD2
  • 生物学的研究
  • AIと双極症
  • ガイドライン
  • ミトコンドリア
  • 基調講演
  • 大会を終えて

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